←終了したイベント目次へ戻る

シンポジウム・講座 平成25年度

開催日 タイトル テキスト
平成25年5月30日(木) シンポジウム:高活性医薬品取り扱いにおける安全性への評価と機器 有 3,000円(税抜)
平成25年9月9日(月) クリーンテクノロジー初級講座:いま知っておきたい快適・安全な室内空気環境の心得
平成25年11月14日(木) クリーンテクノロジー講座:クリーンルームの計画と設計 有 会員3,150円(税抜) 非会員3,500円(税抜)  
平成26年2月17日(月) シンポジウム:国際規格ISO/TC209及びISO/TC142の最新動向


 シンポジウム:高活性医薬品取り扱いにおける安全性への評価と機器

1.趣 旨
 現在、我々の生活には医薬品は無くてはならない存在となっています。また、近年医薬品を製造する製薬会社においては、高活性剤医薬品への設備投資が活発に行われています。しかしながらこれまでのGMPとは違った物理的封じ込めの技術・安全性の評価があります。特に研究分野においては、未知の化合物の合成等研究者に対しての安全性とその評価方法はまだ確立されていません。
 そこで、本シンポジウムでは5名の講師をお招きし、高活性医薬品の取り扱いにおける安全性の評価と機器をはじめとして、その中で出てくる規格・薬物粉塵への安全対策や空調設備要件とその評価手法の要素技術を紹介して頂きます。つきましては、会員諸氏のみならず多くの方にご参加賜り、日頃の業務のご参考にして頂きたく、多数のご参加を宜しくお願い申し上げます。

平成25年3月 
公益社団法人日本空気清浄協会
会   長  山ア省二
事業委員  松崎和仁

2.日 時
平成25年5月30日(木)
受付:9時より  開講:9時25分

3.場 所
連合会館 402会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
TEL 03-3253-1771
*アクセスマップについては、こちらをご参照ください。

4.主 催
(公社) 日本空気清浄協会

5.参加費(税込)
会 員 非会員
26,250円 36,750円

一名につき テキスト代を含む。
*5月23日までにお振り込みください。

6.定 員 70名

7.申込方法
・申込書をお持ちの方
   必要事項ご記入後(公社)日本空気清浄協会までFax(FAX 03-3665-5593)または郵送にてお送りください。
・申込書をお持ちでない方
   FAX  ≪ 右をクリックして立ち上がったページを印刷して内容ご記入の上お送りください。
   E-mail  ≪ 「シンポジウム申込」、氏名、会社名、所属、所在地、電話、FAX、申込種別(会員、非会員)をご記入ください。
   申込フォーム  ≪ 右をクリックして立ち上がったページに内容ご記入の上、送信ボタンを押してください。
・受付後、請求書を発行致します。
・ご入金は、銀行振込又は郵便振替にてお願いします。(当日支払も可)
・参加申込のキャンセルは、シンポジウム開催日前日までにご連絡ください。事前にご連絡なく無断欠席された場合は、テキスト送付に代えて参加費をいただきますので、どうぞご了承ください。

8.申込先
公益社団法人日本空気清浄協会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目7−5 伊藤紅浜町ビル3階
TEL 03-3665-5591  FAX 03-3665-5593
E-mail jaca@jaca-1963.or.jp

9.プログラム(敬称略)
開会挨拶 時間:9:25
講師:高木 肇(医薬品・食品品質保証支援センター) 時間:9:30〜10:30
【講演題目】 高薬理活性薬の封じ込め技術-入門編-
1. 高薬理活性薬とは
2. 高薬理活性薬製造時の留意点
3. 産業衛生(Industrial Hygiene)業務
4. 作業者の保護
5. ハード対応
6. 付録 産業衛生業務の参考資料
【内容】
 高薬理活性医薬品の製造には、@労働者の直接的曝露対策(労働安全衛生法の要件)、A環境経由による市民等へ間接的曝露への対策(外部環境への拡散防止)、B医薬品の品質確保すなわち交叉汚染対策(GMP省令の要件)の3視点にたった総合対策が必要である。演者の実務経験に基づく具体的な対応策を紹介する。
講師:小富正昭(大塚製薬梶j 時間:10:30〜11:30
【講演題目】 医薬品製造企業における薬物粉じん安全性対策
-コントロールバンドの設定・運用-

1. リスク分析-コントロールバンドの設定-
2. 作業環境管理の実際
3. 基準書・手順書
【内容】
 化学物質のリスク分析は、化学物質の「有害性(Hazard)」と「ばく露量・ばく露経路安全(Exposure)」の両面で実施する。 コントロールバンドの設定は、化学物質の有害性を把握し、考えられるばく露量範囲を決めることである。医薬品業界においては、化学物質の有害性を評価し、薬物粉じんコントロールバンドを設定し、化学物質のばく露防止対策を実施している。
昼 食 休 憩
講師:竹田守彦(ファルマ・ソリューションズ梶j 時間:12:30〜13:30
【講演題目】 高活性医薬品製造におけるリスクベースアプローチ
(交叉汚染リスクと産業衛生リスクの観点から)

1. 医薬品における交叉汚染防止要件
2. 交叉汚染リスクと産業衛生リスク
3. ハザードの特定と曝露評価
4. 空調設備におけるリスク評価と対策
【内容】
 抗がん剤などの高活性医薬品製造では、交叉汚染リスクや作業員に対する健康障害リスクに対して今まで以上に合理的、科学的リスクの軽減が必要となる。本講演では、欧米の規制当局の最新動向を踏まえ、高活性医薬品製造におけるリスクの特定と、リスクアセスメントの基本的な手法について解説する。
講師:本間圭一(鞄立産機システム) 時間:13:30〜14:30
【講演題目】 ケミカルハザード対策キャビネットの導入事例
1. ケミカルハザード対策機器の動向
2. ケミカルハザード対策キャビネットの導入事例
3. ケミカルハザード対策キャビネットの評価方法
【内容】
 近年、各製薬メーカーでは、ホルモン剤・抗癌剤などの高薬理活性医薬品の研究開発に力を入れるとともに、安全管理強化に対する社会的ニーズの高揚により、薬塵を封じ込め、作業者が安全に作業できる装置の導入が強く求められてきている。 本発表では、薬塵封じ込め機器の一つケミカルハザード対策キャビネットの導入事例とその評価方法について紹介する。
休 憩 10 分
講師:西沢正人(東芝ナノアナリシス梶j 時間:14:40〜15:40
【講演題目】 高活性医薬品の封じ込め性能評価方法の検討
1.微粒子環境評価の取り組みについて
2.ラクトースによる粒子封じ込め性能評価の概要
3.高活性医薬品の封じ込め性能評価に向けたサンプリング、測定の事例
【内容】
 昨今、有害性が高い微粒子について、各分野にて評価方法が検討されている。弊社においても、ナノマテリアルの取り扱い現場や医薬品取り扱い現場の環境測定など、人体曝露の観点から移動性の高い粒子に着目し測定技術の検討を進めている。その中でも今回は、高活性医薬品の粒子封じ込めを目的とする擬似粉体による封じ込め性能評価方法について、いくつかの検討事例を交え紹介する。

このシンポジウムは、(公社)空気調和・衛生工学会及び(社)建築設備技術者協会のCPDシステムのポイントの対象となります。



 クリーンテクノロジー初級講座:いま知っておきたい快適・安全な室内空気環境の心得

1.趣 旨
 日本空気清浄協会は新制度における公益社団法人として認定されました。当協会が行う公益目的事業の一つとしてクリーンテクノロジー講座があり、空気清浄に関する実務経験の浅い方々を対象とした初級講座「いま知っておきたい快適・安全な室内空気環境の心得」を会員、非会員を対象に開催いたします。
 近年、住まいや職場での空気環境は従来に増して快適さにプラスして安全・安心な質を求められる状況になっています。
 空気の吸入は人が生きていく上で必要不可欠な行動ですが、空気は自然に供給されるので、その品質に関しては安全なものとして何も考えないことが散見されます。しかし実際の空気中には多種多様な浮遊物質が存在しており、それらが人に対して有害に働く場合があります。例えば空気感染のインフルエンザウイルスや建物の建材から発するアウトガス(VOC)によるシックハウス症状、更に一昨年は東日本大震災に由来する放射性物質など快適・安全を阻害する各種の要因が挙げられます。
 今回はまず空気の一般的性質から始まって、空気中に存在するガス分子、浮遊微生物、放射性物質など有害物質に関する挙動やこれらの濃度を低減させる換気、フィルター、空調ダクトの洗浄など基礎的な事項から現場での制御技術、更には最新の動向までを関連分野の6名の講師によって本分野で経験の浅い方々を対象に判り易く紹介していただきます。
 つきましては、会員諸氏のみならず多くの方にご参加を賜り、日頃の業務のご参考にしていただきたく、多数のご参加をお待ちしております。

平成25年7月 
公益社団法人日本空気清浄協会
会   長  山ア省二
事業委員  植村 聡
        香川雅彦

2.日 時
平成25年9月9日(月)
受付:9時30分より  開講:10時

3.場 所
連合会館 402会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
TEL 03-3253-1771
*アクセスマップについては、こちらをご参照ください。

4.主 催
(公社) 日本空気清浄協会

5.参加費(税込)
会 員 非会員
15,750円 21,000円

一名につき テキスト代を含む。
*9月2日までにお振り込みください。

6.定 員 70名

7.申込方法
・申込書をお持ちの方
   必要事項ご記入後(公社)日本空気清浄協会までFax(FAX 03-3665-5593)または郵送にてお送りください。
・申込書をお持ちでない方
   FAX  ≪ 右をクリックして立ち上がったページを印刷して内容ご記入の上お送りください。
   E-mail  ≪ 「9/9開催初級講座申込」、氏名、会社名、所属、所在地、電話、FAX、申込種別(会員、非会員)をご記入ください。
   申込フォーム  ≪ 右をクリックして立ち上がったページに内容ご記入の上、送信ボタンを押してください。
・受付後、請求書を発行致します。
・ご入金は、銀行振込又は郵便振替にてお願いします。(当日支払も可)
・参加申込のキャンセルは、講座開催日前日までにご連絡ください。事前にご連絡なく無断欠席された場合は、テキスト送付に代えて参加費をいただきますので、どうぞご了承ください。

8.申込先
公益社団法人日本空気清浄協会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目7−5 伊藤紅浜町ビル3階
TEL 03-3665-5591  FAX 03-3665-5593
E-mail jaca@jaca-1963.or.jp

9.プログラム(敬称略)
挨拶 時間:10:00〜10:05
講師:石津嘉昭(前 広島国際大学) 時間:10:05〜11:00
【講演題目】 空気の性質、室内空気環境と健康被害
1. 空気の生いたちと役割、2. 室内空気質、3. シックハウス症候群、4. 望ましい室内空気環境
【内容】
 快適・安全な空気環境を作り出すのに際して、基本となる空気に関する一般的性質をはじめに述べる。次に建築物衛生法の基準をクリアする室内空気質とその測定法を紹介する。また、近年社会問題にまでなったシックハウス症候群について、その症状や発生した原因を説明し、それを防ぐには建材や塗装などの材料の選択や換気が重要であることを解説する。
講師:松木秀明(東海大学) 時間:11:00〜11:55
【講演題目】 空気中浮遊微生物の挙動と健康影響
1. 感染症の成り立ちと空気感染、2. 結核・インフルエンザの疫学、3. 空気感染症の予防、4. 空気中浮遊微生物の環境基準と低減対策
【内容】
 病原体(微生物)が人の体内に侵入して増殖するのを感染という。感染経路のなかで空気中の微粒子や飛沫核に微生物が付着して感染するものが空気感染である。空気感染による主な疾病であるインフルエンザ、結核などについて、空気中浮遊微生物の挙動と健康に及ぼす影響及びその具体的な対策について報告する。
昼 食 休 憩
講師:下 道国(藤田保健衛生大学) 時間:13:00〜13:55
【講演題目】 室内の快適性にかかわる空気中放射性物質
1. 空気中に存在する放射性物質、2. 放射線の基本的な特性、3. 放射線の健康影響、4. トピックス
【内容】
 空気中には微量の天然の放射性物質が浮遊しているが、なぜ存在しているのかについて解説する。次いで、放射線種類、エネルギー、半減期などの基礎的で重要な項目について解説し、ヒトへの影響のメカニズムと、どの程度の量ならばどのような影響があるのかを解説し、最近の幾つかのトピックスについて紹介する。
講師:山路幸郎(元 潟eクノ菱和) 時間:13:55〜14:50
【講演題目】 換気による室内空気の清浄化
1. 換気の働き、2. 換気の方法と用途、3. 換気による室内環境汚染浄化の基本的な考え方、4. 法律による換気基準と空調・衛生工学会基準
【内容】
 換気とは室外のきれいな外気を取り入れて室内の汚れを薄めることである。換気の方法とそれぞれの問題点を述べる。室内環境基準は建築基準法で定められており最近では2003年に一部改正されている。建物構造の変化と法との関連を歴史的な経緯から解説する。
休 憩 10 分
講師:今野貴博(日本エアー・フィルター梶j 時間:15:00〜15:55
【講演題目】 フィルタの構造と性能、最新フィルタの動向
1.エアフィルタの分類方法、2.エアフィルタの構造と基本性能、3.使用上の注意事項、4.エアフィルタの性能評価方法、5. 最近のエアフィルタについて
【内容】
 空調に利用する各種フィルタを分類し、それぞれの構造及び基本性能を説明する。それぞれの特徴を把握し的確な使用法や特性の評価、計測法をJISを引用しながら解説する。 更に最近のフィルタも紹介する。
講師:大廻和彦((一社)日本空調システムクリーニング協会) 時間:15:55〜16:50
【講演題目】 空調システムの汚染の実態と清浄化対策
1. 空調システムの汚染の実態と室内環境への影響、2. 空調システム内部汚染の診断方法、 3. 空調システムの清掃方法、4. 最近の動向と今後の課題
【内容】
 人は一日の多くの時間を気密性の高い建築物内で過ごしており、人が安全・安心な生活を営むためには室内空気質も影響を及ぼす。建築物内の人工的環境下では、人は空調システムから供給される空気を吸入しており、空気の清浄化は快適に生活していく上で必要不可欠なものである。その空気の供給源である空調システム内部の汚染の実態と影響及び清浄化対策について報告する。

この講座は、(公社)空気調和・衛生工学会及び(一社)建築設備技術者協会のCPDシステムのポイントの対象となります。



 クリーンテクノロジー講座:クリーンルームの計画と設計

1.趣 旨
 クリーンルームに代表される建物空間の空気清浄化技術は、半導体を中心とする電子デバイス産業、精密機械産業を始め、医薬品産業、食品産業等の分野で不可欠な基盤技術の一つです。そこには製品の品質確保を実現する設計・施工技術が要求され、また、それらを実現するための省エネルギー、ローコスト、アウトガス・静電気・微振動制御といった技術が注目されています。更に、クリーンルームのISO基準作成も進められています。
 本協会では、クリーンルーム関連技術者を対象とした実務的な参考書として「クリーンルーム環境の計画と設計」改訂2版(オーム社)の改訂作業中ですが、それらも反映した最新技術の講座となります。(改訂3版が出来上がりしだい今回の参加者の方には、無償にて送付致します。)
 今回、ご執筆して頂いた先生方を中心に、クリーンルームとそれに準ずる清浄化施設の計画・設計、環境評価、省エネ技術の大要について、ISO等の動きやクリーンルームとその周辺技術の最新情報を交えて講演して戴きます。クリーンルームの設計、施工、および管理運営をされておられる方々に奮ってご参加いただきたくご案内申し上げます。

平成25年9月 
公益社団法人日本空気清浄協会
会   長 山ア省二
事業委員 赤池英俊
事業委員 深尾 仁

2.日 時
平成25年11月14日(木)
受付:9時15分より  開講:9時45分

3.場 所
連合会館 204会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
TEL 03-3253-1771
*アクセスマップについては、こちらをご参照ください。

4.主 催
(公社) 日本空気清浄協会

5.共 催
(一社) 日本粉体工業技術協会

6.参加費(税込)
会 員
(日本粉体工業技術協会会員含む)
非会員
26,250円 36,750円

一名につき テキスト代を含む。
*11月7日までにお振り込みください。

7.定 員 70名

8.申込方法
・申込書をお持ちの方
   必要事項ご記入後(公社)日本空気清浄協会までFax(FAX 03-3665-5593)または郵送にてお送りください。
・申込書をお持ちでない方
   FAX  ≪ 右をクリックして立ち上がったページを印刷して内容ご記入の上お送りください。
   E-mail  ≪ 「11/14開催講座申込」、氏名、会社名、所属、所在地、電話、FAX、申込種別(会員、非会員)をご記入ください。
   申込フォーム  ≪ 右をクリックして立ち上がったページに内容ご記入の上、送信ボタンを押してください。
・受付後、請求書を発行致します。
・ご入金は、銀行振込又は郵便振替にてお願いします。(当日支払も可)
・参加申込のキャンセルは、講座開催日前日までにご連絡ください。事前にご連絡なく無断欠席された場合は、テキスト送付に代えて参加費をいただきますので、どうぞご了承ください。

9.申込先
公益社団法人日本空気清浄協会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目7−5 伊藤紅浜町ビル3階
TEL 03-3665-5591  FAX 03-3665-5593
E-mail jaca@jaca-1963.or.jp

10.プログラム(敬称略)
講師:藤井修二(東京工業大学) 時間:9:45〜10:45
【講演題目】 概論と空気清浄化
 1.コンタミネーションコントロールとクリーンルーム
 2.クリーンルームの形式
 3.汚染物質と諸問題
 4.クリーンルーム関連国際規格の動向
【内容】
 空気清浄化システムの概要として、コンタミネーションコントロールとクリーンルーム、汚染のメカニズムと制御方法、空気汚染物質、空気清浄度などと諸問題等について、基本的な項目を紹介する。清浄度クラスについては、ISOによる分類方法に関する最新情報を、また汚染物質の諸問題については近年の研究動向を述べる。
講師:小西俊一(鞄立製作所 インフラシステム社) 時間:10:50〜11:50
【講演題目】 クリーンルームの計画と設計
 1. クリーンルーム計画
  1.1クリーンルームの基本的要求性能
  1.2 計画の目的と目標、1.3 基本計画
  1.4 バイオロジカルクリーンルーム(BCR)
  1.5 クリーンルームと関連法規
 2. クリーンルームの設計
  2.1 クリーンルームの設計手順
  2.2 クリーンルームの設計計算例
  2.3 クリーンルーム関連設備
【内容】
 クリーンルームを計画し所定の清浄空間を形成するには、構成する空調・除塵設備、冷熱源設備、電気設備、自動制御設備等の動的な設備だけではなく空間形成の内装設備等の静的工事、更に清浄度、温度、湿度等の計測設備を含む各々の設備や工事が目的とする性能を発揮させねばならない。
 計画段階にてクリーンルームを使用するユーザーや計画・設計を担当するエンジニアリング業者そして実際に工事を行う施工業者が三位一体となって計画段階での事前検討を行い完成後のクリーンルームのイメージを共有し、実際の施工段階では三者がクリーン施工管理ステップ毎の確認を行う事が重要である。
 これらの計画段階、設計段階でのチェックポイントや留意点を解説し目的とする性能を発揮出来るクリーンルームを構築するかを理解して頂きたいと思う。
昼 食 休 憩
講師:稲葉輝彦(三機工業梶j 時間:12:40〜13:40
【講演題目】 クリーンルームの設備と関連機器
 1. 空気調和設備
 2. 防災・消火設備
 3. 電気設備
 4. ユーティリティ設備
 5. クリーンルーム関連機器
【内容】
 クリーンルームを構築する生産付帯設備全般について、ICRの事例を中心に一部BCRの事例も交えながら紹介する。また、局所クリーン等の関連付帯機器についても紹介する。
講師:大下繁之(鞄月ナ) 時間:13:45〜14:45
【講演題目】 クリーンルームの省エネルギー
 1.はじめに
 2. 工場建設コンセプト
 3. 工場の概要
 4. 省エネルギー技術解説
 5. まとめ
【内容】
 電子デバイス量産工場の省エネルギーの取り組みについて、東芝グループの事例を取り上げて紹介する。
 工場建設のコンセプト・概要・省エネ計画・検証について、述べる。また、新技術として、LED照明・最適化空調の解説と、既存工場に対する省エネ診断の取組みについて説明する。
休 憩 10 分
講師:河内博之(高砂熱学工業梶j 時間:14:55〜15:55
【講演題目】 クリーンルームの設計例
  1.インダストリアルクリーンルーム(ICR)
   (1)半導体・液晶工場の設計
   (2)半導体研究・開発施設の設計例
   (3)半導体組立工程の設計例
   (4)ハードディスク工場の設計例
   (5)液晶パネル工場の設計例
   (6)リチウムイオン電池対応低湿度室の設計例
【内容】
 インダストリアルクリーンルームの設計について、半導体工場、液晶工場、ハードディスク工場、リチウムイオン電池工場の事例により、それぞれ建物およびクリーンルームの概要、計画上の留意点を解説する。
講師:宇治勝幸(千代田テクノエース梶j 時間:16:00〜17:00
【講演題目】 実施例(BCR) 【内容】
 クリーンルームの実施例として、特にバイオクリーンルームに注目し、計画、設計段階から施工段階までの、医薬品工場(特に無菌製剤施設、固形剤製造施設)および実験動物飼育施設の特徴、注意点につき解説し、さらに空調設備の設計例、性能評価の項目とバリデーションにつき説明する。

このシンポジウムは、(公社)空気調和・衛生工学会及び(一社)建築設備技術者協会のCPDシステムのポイントの対象となります。



シンポジウム:国際規格ISO/TC209及びISO/TC142の最新動向

1.趣 旨
 平成19年10月に、ISO TC209(Cleanrooms and associated controlled environments)及びTC142(Cleaning equipment for air and other gases)の状況を報告させて頂いてから早6年が経過しました。その間、TC209については14644-8:2013、14644-9:2012、14644-10:2013、TC142については、ISO 10121-2:2013、ISO 29461-1:2013、ISO 29463-1〜5:2011が新たに発行され、会員諸氏のみならず多くの方にご活用頂けているものと思います。一方、上記以外のISO規格につきましては、適時見直し検討が進められており、例えば発行後14年が経過した14644-1:Classification of air cleanlinessについては、測定点数の決定方法に関する見直しが進められているなど、我々の業務に影響が出そうな内容も出て参りました。
 そこで、本シンポジウムでは各WG担当者を中心にISO規格の最新動向をご報告頂き、これら規格が我々の業務にどの様に影響するかをご一緒に考えて参りたいと思います。つきましては、各方面の方々の積極的なご参加を宜しくお願い申し上げます。

平成25年12月 
公益社団法人日本空気清浄協会
会   長  山ア省二
事業委員  田村 一
事業委員  牧野博一
事業委員  川又 亨

2.日 時
平成26年2月17日(月)
受付:9時30分より  開講:9時55分

3.場 所
連合会館 402会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
TEL 03-3253-1771
*アクセスマップについては、こちらをご参照ください。

4.主 催
(公社) 日本空気清浄協会

5.参加費(税込)
会 員 非会員
26,250円 36,750円

一名につき テキスト代を含む。
*2月10日までにお振り込みください。

6.定 員 70名

7.申込方法
・申込書をお持ちの方
   必要事項ご記入後(公社)日本空気清浄協会までFax(FAX 03-3665-5593)または郵送にてお送りください。
・申込書をお持ちでない方
   FAX  ≪ 右をクリックして立ち上がったページを印刷して内容ご記入の上お送りください。
   E-mail  ≪ 「シンポジウム申込」、氏名、会社名、所属、所在地、電話、FAX、申込種別(会員、非会員)をご記入ください。
   申込フォーム  ≪ 右をクリックして立ち上がったページに内容ご記入の上、送信ボタンを押してください。
・受付後、請求書を発行致します。
・ご入金は、銀行振込又は郵便振替にてお願いします。(当日支払も可)
・参加申込のキャンセルは、シンポジウム開催日前日までにご連絡ください。事前にご連絡なく無断欠席された場合は、テキスト送付に代えて参加費をいただきますので、どうぞご了承ください。

8.申込先
公益社団法人日本空気清浄協会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目7−5 伊藤紅浜町ビル3階
TEL 03-3665-5591  FAX 03-3665-5593
E-mail jaca@jaca-1963.or.jp

9.プログラム(敬称略)
開会挨拶 時間:9:55
講師:藤井修二(東京工業大学) 時間:10:00〜11:00
【講演題目】 ISO/TC209全体およびTC209/WG11の動向
1. ISO/TC209の現状
2. WG11の概要と審議状況
3. 今後の動きについて
【内容】
 クリーンルームに関するISO基準は、技術委員会TC209において、基準の作成、改定作業を行っている。現在、ISO14644 Part 1、 Part 2、Part 3および14698が見直し作業中であり、新しいISO作成WGとして、ナノ粒子に対するWG10、クリーンルームでの適応性WG11、クリーンルームの清浄化に関するWG12が設置されている。ISO/TC209の現状と今後の動向についてWG11の活動を中心に報告する。
講師:榎原研正((独)産業技術総合研究所) 時間:11:00〜11:40
【講演題目】 TC209/WG1の動向(14644-1の審議内容)
【内容】
 ISO 14644のPart 1(Classification of air cleanliness)について、測定点数の変更、大面積クリーンルームの扱いの追加、計数値の統計的処理の変更、クラス分け表(定義式でなく)に基づくクラス分けなど、1999年発行の現行規格からの比較的大きな改訂の検討が最終段階に入っている。現在の審議状況について紹介する。
昼 食 休 憩
講師:諏訪好英(椛蝸ム組) 時間:12:30〜13:30
【講演題目】 TC209/WG3の動向(14644-3の審議内容) 【内容】
 WG3で検討している改定作業の概要と、現行ISO14644-3からの変更点(案)について紹介する。
 ・全体構成の変更点
 ・Airflow testの変更点
 ・Recovery testの変更点
 ・Installed filter system leakage testの変更点
 ・Segregation testの追加
 ・Annex Cの変更点
講師:大谷吉生(金沢大学) 時間:13:30〜14:30
【講演題目】 ISO/TC142 全体の動向
1. ISO/TC142の現状
2. 今後の動きについて
【内容】
 TC142では12のワーキンググループで、空気およびガス清浄化装置に関するISO規格を作成しているが、フィルタの対象が広すぎてTC142の目的、スコープが明確でないという指摘もされている。2015年には日本でTC142国際会議を開催する予定で、本講演では、これまでの現状と2年後に向けた日本の対応について提案したい。
休 憩 10 分
講師:大垣 豊(日本バイリーン梶j 時間:14:40〜15:40
【講演題目】 TC142/WG3の動向(一般換気用フィルタに関する審議内容と今後の課題) 【内容】
 WG3で審議中のプロジェクトについて、その概要と今後の課題を紹介する。
 29462  現場試験(審議終了)
 16890-1 PM基準によるフィルタ効率評価
 16890-2 粒径別捕集率試験
 16890-3 質量法試験
 16890-4 フィルタの静電気除去と最小捕集率試験
 15957 試験用ダスト
講師:野口美由貴(成蹊大学) 時間:15:40〜16:40
【講演題目】 TC142/WG11の動向
1. TC142/W11の概要と審議状況
2. 今後の動きについて
【内容】
 ポータブルエアークリーナの性能評価法について
 ・国内外における現行の評価方法
 ・性能評価項目
 ・評価方法(チャンバー法、ワンパス法)
 ・現在の取り組み状況

このシンポジウムは、(公社)空気調和・衛生工学会及び(一社)建築設備技術者協会のCPDシステムのポイントの対象となります。



  平成24年度へ→

E-mail:jaca@jaca-1963.or.jp
Copyright(C)2001 Japan Air Cleaning Association